軽度発達障害フォーラム 視覚と学習障害









医療との連携から生まれた特別支援教育ソフトウェアvol.1
「しっかり見よう」

「しっかり見よう」とは

 運動、学習、生活全般に困難さを示す子どもたちの中で、特に眼球運動能力に問題があると考えられる児をケアするために、大阪医科大学LDセンターのオプトメトリスト奥村智人の指導の下に研究開発されたコンピュータソフトウェアです。

「滋賀県健康福祉産業創出支援事業費助成金」事業認定
特許出願中  「視機能訓練プログラムおよび装置」(特願2005−323921)
監 修 竹田 契一
(大阪教育大学名誉教授,特別支援教育士認定協会会長)
北出 勝也
(視機能トレーニングセンター Joy Vision代表)
制作指揮 奥村智人
(大阪医科大学LDセンター オプトメトリスト)
OS:Microsoft Windows 98/ME/XP/Vista/7/8 日本語版
CPU:Pentium III 500 MHz 以上 (Pentium III 1 GHz 以上を推奨)
メモリ:256 MB 以上

 

監修者のことば

 最近の研究で、読み書き等の学習や運動でつまずく原因のひとつに 「見る力」の弱さがあることがわかってきました。
この「見る力」、しっかり見て、よく理解する力に弱さを持つ子どもは、視写・板書が苦手であったり、本読みで同じ行を繰り返し読んでしまったり、球技が苦手であったりすることがあります。

 「しっかり見よう」はしっかり見て、よく理解する力に問題のある子どもたちをケアするための教育的訓練ツールとして開発されました。 このソフトが子どもたちの自信回復の一助となることを願い、子どもたちの健やかな成長を願う保護者、教師、専門家にこのソフトを薦めます。

大阪教育大学名誉教授
特別支援教育士認定協会会長
竹田契一


対象とする児童

読みが非常に遅い
同じところを繰り返し読んだり、読み飛ばしたりする
ボール遊びや球技が苦手
本を読むのを嫌がる
文字のバランスが悪い
模写・板書が苦手
物をうまく見つけられない
文字の順番を間違えて読む

 上記のような様子が観察されるようでしたら、眼球運動が上手に行えていない可能性があります。眼球運動能力はトレーニングによって改善します。


本ソフトで「できること」と「できないこと」

  トレーニングソフトでできることは学習や運動の基礎となる視機能を向上させることとそれによって自信を回復させることです。
 学習障害やADHDそのものを治療したり、学習や運動、生活でのつまずきそのものを改善したりすることはできません。機能が向上したことで自信を取り戻 し、それが二次的によい効果をもたらすことはありますが、トレーニングの主たる目的は視機能を改善し、学習に必要な基礎能力を高めることです。
 また、トレーニングは続けていかなければ効果・向上を期待することはなかなか難しくなります。1日に8分のトレーニングをできるだけ毎日行うことが理想 ですが、お子さんによっては毎日トレーニングをすることが難しい場合があるので、1日おき程度を目安に行っても良いでしょう。